2026-03-13 公開
施設警備は未経験でもできる?必要な資格と研修制度を解説
「施設警備員に興味があるけど、未経験でも大丈夫?」「何か資格が必要なの?」——これから施設警備の仕事を始めたいと考えている方にとって、最初のハードルが気になるところだと思います。結論から言うと、施設警備員は未経験・無資格から始められます。この記事では、研修制度や関連資格、未経験者が感じやすい不安への回答をまとめました。
施設警備は未経験・無資格でも始められる
施設警備員の求人の多くは「未経験歓迎」「資格不問」で募集されています。実際に、異業種からの転職で施設警備を始める方は非常に多く、元営業職、元飲食店スタッフ、元ドライバーなど、さまざまなバックグラウンドの方が活躍しています。
なぜ未経験でも始められるかというと、警備業法により入社後の研修が義務付けられているからです。会社が責任を持って教育を行う仕組みが法律で整備されているため、事前に特別な知識や技術がなくても問題ありません。
入社後に受ける「法定研修」とは
警備業法では、新たに警備員になる方に対して「新任教育」を20時間以上行うことが義務付けられています。この研修は入社後に会社が実施するもので、費用は会社負担です。
基本教育
概ね8時間以上- 警備業法の基礎知識
- 警備員の心構え・礼式
- 事故発生時の応急措置
- 護身用具の使用方法
- 関連法令の基礎
業務別教育
概ね12時間以上- 施設警備の具体的な業務手順
- 出入管理の方法
- 巡回の実施要領
- モニター監視の方法
- 緊急時の対応手順
研修中も給与が支払われます
新任教育は業務の一環として行われるため、研修期間中も通常通り給与が支払われます。「研修だから無給」ということはありませんので、安心してください。
施設警備に関連する資格
入社時に資格は不要ですが、取得すると資格手当やキャリアアップにつながる資格があります。いずれも入社後に働きながら取得を目指すのが一般的です。
施設警備業務検定(2級・1級)
2級は比較的取りやすい施設警備に関する国家資格です。2級は実務経験がなくても受験でき、学科試験と実技試験で構成されています。合格すると資格手当(月2,000〜10,000円程度)が支給される会社が多く、昇進の条件になる場合もあります。
防災センター要員講習
講習受講で取得可能大型ビルや商業施設の防災センターで勤務するために必要な講習です。2日間の講習を受講し、修了考査に合格すると資格が得られます。施設警備の仕事の幅を広げるために取得する方が多いです。
自衛消防技術試験
筆記+実技試験で取得建物内で火災が発生した際に、自衛消防活動の中核を担うための資格です。東京都の場合は自衛消防技術試験に合格することで取得できます。大型ビルでの勤務に必要とされることが多い資格です。
上級救命講習
1日の講習で取得可能心肺蘇生法やAEDの使用方法などを学ぶ講習です。消防署が実施しており、約8時間の講習で取得できます。施設警備では急病人対応が求められるため、持っていると現場で頼りにされます。
「3点セット」と呼ばれる資格
施設警備の業界では、防災センター要員講習・自衛消防技術試験・上級救命講習の3つをまとめて「3点セット」と呼ぶことが多く、すべて取得すると資格手当が加算される会社もあります。大型施設での勤務を目指す方は、入社後にこの3つの取得を目標にするとよいでしょう。
未経験者が不安に感じやすいポイントQ&A
Q. 体力に自信がないけど大丈夫?
A. 施設警備は屋内業務が中心で、座っている時間も多い仕事です。巡回業務もありますが、エレベーターを使用でき、1時間ごとにポジションが変わるため、体力的な負担は小さめです。70代で現役の方もいらっしゃいます。
Q. 年齢制限はある?
A. 法律上の年齢上限はなく、18歳以上であれば応募可能です。実際には40代〜60代で入社される方が非常に多く、シニアのセカンドキャリアとしても人気があります。
Q. 夜勤が不安です…
A. 施設警備には日勤のみ・夜勤のみ・当務(24時間)などさまざまなシフトがあります。当務でも仮眠時間が設けられています。まずは日勤のみの求人を探すことも可能です。
Q. 職場の人間関係は?
A. 施設警備は少人数のチーム体制で勤務するため、大規模な職場のような複雑な人間関係になりにくい傾向があります。落ち着いた性格の方が多い職場です。
Q. 前職がまったく違う業種でも大丈夫?
A. 問題ありません。むしろ、接客業や営業職の経験は受付業務で活かせますし、事務経験はモニター監視や記録業務で役立ちます。社会人経験そのものが施設警備では強みになります。
未経験から施設警備員になる流れ
求人を探す
「未経験歓迎」の施設警備求人を検索します。勤務地やシフトなど、希望条件で絞り込みましょう。
応募する
気になる求人に応募します。履歴書は不要の場合も多く、まずは簡単な情報入力だけでOKです。
面接を受ける
警備会社の担当者と面接を行います。志望動機や勤務希望を伝えましょう。未経験であることは全く問題ありません。
新任教育を受ける
入社後、法定の新任教育(20時間以上)を受講します。警備の基礎知識や実技を学びます。
現場に配属
研修を終えたら現場に配属されます。最初は先輩と一緒に業務を行い、段階的に独り立ちしていきます。
まとめ
- ・施設警備員は未経験・無資格から始められる
- ・入社後に20時間以上の法定研修があり、給与も支払われる
- ・施設警備業務検定などの資格を取得すれば手当やキャリアアップにつながる
- ・40代〜60代からの転職者も多く、年齢を問わず活躍できる